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きこりと 山と 大木の はなし

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大木を伐るのをみるために、
山へいってきました。
120~130年生のスギの木だとか。

わたしの人生の相方であるだんなさんの仕事の現場。

行ってみると、
そこは熊野でわたしが普段の生活している場所とは
かけはなれた別世界だった。

いつも朝、
「いってらっしゃーい!」
とわたしが見送ってから、
真っ暗闇の中、
車をずんずん走らせて
こういう空間に移動してきているんだ、
と思った。

わたしの年齢を3倍してもとどかない年月を生きてきた木。
ちいさなちいさな芽をだした頃は明治時代?
じっと根を張ってきた。
ほかの植物との競争もあっただろう。
強い風に大きく揺らされたこともあっただろう。
凍りつく寒さに地団駄を踏みたくなったこともあっただろう…か。

相方さんは、
大木を伐る日の朝はヒゲを剃るようにしていると言っていたことがある。
新しい現場に入るときはお参りもする。
木に対して、山に対して、
誠意を持って接するきもち。

大きな命をいただき、
きこりは生かされている。

早朝の森は空気が引きしまっていた。

きこりは、
ワイヤをかけたり
木のてっぺんを見上げたり
樹皮をむいたり
周りの木をよけたり
チェンソーの刃を研いだり
山の急傾斜をすいすい上り下りしながら作業をする。

大きな大きな木を伐りたおすために、
細心の注意をはらって準備を整えると、

 どーーーーーん

響く音と地面の揺れ。

一本の大きな木が山に横たわり、
刻みつづけた年輪を露わにした。

この木が一ヵ所に踏んばって生きてきたのは終わり、
つぎは形を変えて新たに生きるのだろう。

ありがとう。
この木をはぐくんでくれた山に感謝します。
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by mminorun | 2014-01-31 13:27 | OLYMPUS PEN E-P5 | Comments(0)